打合せで決まった変更を、録音からそのまま工程表へ。バーチャートの引き直しをAIに手伝わせる研修

このページは、株式会社PlanTiveの建設業向けAI研修のうち、「工程表」を扱う業務別のご案内です。

工程表は、作って終わりではありません。打合せのたびに直し、雨が降れば直し、資材が遅れればまた直します。研修では、打合せの録音や議事録から、Excelのバーチャート工程表をAIに作らせる方法を、自社の工程表を使って身につけていただきます。

目指すのは、工程表をAIに「任せる」ことではありません。監督が決めた段取りを、表に写す手間をAIに渡すことです。判断は監督に残し、手を動かす部分だけを軽くします。

打合せのあと、バーチャートを手で引き直す夕方

現場監督の一日は、打合せで区切られます。施主との定例、設計者との調整、職長との段取り確認。そこで「内装の着手を1週ずらす」「設備の先行配管を前倒しする」といった変更が決まります。

決まった変更は、誰かが工程表に反映しなければなりません。多くの現場では、監督が席に戻ってから、Excelのバーを一本ずつ手で動かしています。一つの工種をずらすと、後ろの工種もずれます。関係する行を全部直し、印刷して、職長に配り直します。

そこへ雨が続きます。資材の手配が遅れます。職人の都合が変わります。そのたびに、同じ引き直しが繰り返されます。工程表の更新は、現場を回すうえで欠かせない一方で、監督の時間を細かく削っていく作業でもあります。

音声だけで、6階建てビルの足場計画と工程表ができた実演

PlanTiveが自社で行った実演の内容です。お客様の成果ではなく、私たちが試したこととしてお読みください。ほかの業務の実演は建設業のAI活用事例にまとめています。

打合せの音声・文字起こしから、Excelのバーチャートへ

打合せの録音を文字起こしし、その文章をAIに読み込ませました。AIは、決まった工種・順番・期間を拾い出し、バーチャート工程表をExcelファイルで出力しました。日付の計算には関数が入っているため、開始日を変えると後ろの日付も動きます。

話すだけで、足場計画と工程表をセットで

もう一つの実演では、キーボードを使わず、音声入力だけで指示を出しました。6階建てのビルを想定し、足場の計画と、それに合わせた工程表を作らせています。現場で手がふさがっていても、話すだけで工程表のたたき台が作れるかを確かめた実演です。

使ったのは、ClaudeやChatGPTなどの汎用AIです。専用の工程管理ソフトは使っていません。

公開資料で試した結果

構造・面積・着工日などの工事概要を渡し、工種の順番と稼働日から開始日・終了日を計算させました。34工種の工程表が約1分で出て、バーチャート付きのExcelと、A3横1枚のPDFを書き出せました。

工種ごとの日数や担当業者は、一般的な情報から作ったサンプル値です。実際には御社の値に入れ替えて使います。出てくるのはたたき台で、工期の最終判断と協力会社との調整は人が行います。

※数値は当社が実行して計測した実測値です。検証に使った資料は、自治体が入札情報として公開している発注図書と、国が公開している様式です。当社が受注した案件ではありません。人手で同じ作業をした場合の所要時間は、換算による推定値にしかならないため載せていません。効果は資料の内容・分量・体制によって変わります。同じ結果を保証するものではありません。測り方の詳細は公開資料で測った自社検証データにまとめています。

搬入経路・近隣・職人の都合・天気は、AIには分かりません

実演で作った工程表は、あくまでたたき台です。AIは、その現場ならではの事情を知りません。

  • 資材の搬入経路や、搬入できる時間帯
  • 近隣への配慮(作業時間、騒音、道路使用など)
  • 職人や協力会社の手の空き具合
  • 天候による作業の可否

たとえば実演の足場計画でも、敷地の形や隣地との距離、道路の使い方は、人が条件として伝えない限りAIは考慮しません。伝えた条件の中で、もっともらしい計画を組み立てるだけです。

こうした段取りは、監督の頭の中や、打合せで口に出なかった前提に入っています。そのため、初回にAIが作った工程表は、人が直す前提で考えてください。研修では「AIが作る部分」と「監督が直す部分」をはっきり分けます。打合せで決まったことを、言葉にして残す習慣も一緒に身につけます。

半日を2回。1回目で型をつくり、2回目で自社の録音から作ります

工程表の研修は、半日(3時間)を2回に分けて行います。

  1. 事前のお預かり:過去の工程表(Excel)と、打合せの録音または議事録をお預かりします。録音がない場合は、議事録やメモでも始められます。
  2. 1回目:自社の工程表の型をつくる:過去の工程表をAIに読み込ませ、工種の並び、表の形、色分けのルールなど、自社の「型」を決めます。スマホで打合せを録音する方法と、録音をAIに渡すまでの手順もここで扱います。
  3. 2回の間:実際の打合せを1回、スマホで録音してみてください。
  4. 2回目:自社の録音から工程表をつくる:持ち寄った録音から文字起こしを作り、1回目の型に沿ってバーチャートを出力します。できた工程表を監督が直し、どこを直したかを振り返ります。

工程表とあわせて、施工計画書の作成にAIを使う方法は施工計画書×AIの研修、日々の施工管理業務全体での使い方は施工管理×AIの研修で扱っています。

所長・現場監督・工務課の方へ

  • 現場監督:打合せに出て、工程表を自分で更新している方
  • 所長:複数の工程を見比べ、全体の段取りを決めている方
  • 工務課:複数現場の工程表を取りまとめたり、書式を管理したりしている方

ゼネコン・建設会社の方はゼネコン・建設会社向けのAI研修、住宅の現場を持つ工務店の方は住宅建設・工務店向けのAI研修もあわせてご覧ください。

工程表づくりで出やすい疑問

工程管理ソフトとは何が違いますか?

工程管理ソフトは、工程を管理するための専用の道具です。この研修では、今お使いのExcelとChatGPTなどの汎用AIを組み合わせます。新しいソフトを入れなくても、打合せの内容を工程表に反映する手間を減らす方法を試せます。高額な専用ソフトを入れる前に、まず汎用AIと社員教育でできることを広げる。それがPlanTiveの考え方です。

打合せの録音は、どうやって取ればよいですか?

スマホの録音機能や、文字起こしのできるアプリで十分です。研修の1回目で、置く位置や話し方の注意、録音したことを相手に伝える配慮も含めてお伝えします。

変更が多い現場でも使えますか?

変更が多い現場ほど、引き直しの回数も多くなります。打合せのたびに録音から変更点を拾わせ、前の工程表と比べて直す、という使い方を練習します。ただし、AIが変更を聞き漏らすこともあるため、最後は監督の確認が必要です。

職長や施主に配る形にできますか?

できます。同じ工程表から、職長向けには直近2週間の作業だけ、施主向けには主な節目だけ、といった形に切り出す指示を出せます。配る相手ごとに表を作り直す手間を減らす使い方も、2回目の演習で扱います。ただし、配る前の最終確認は監督が行ってください。

ネットワーク工程表にも使えますか?

作業の一覧や、どの作業がどの作業の後に来るかという関係を、表の形で整理させることはできます。一方で、矢印でつながった図を正確に描くことや、クリティカルパスの判断をAIだけに任せるのは、まだ難しいと考えています。研修の中心はバーチャートです。ネットワーク工程表は、整理の下書きまでを目安にしてください。

料金プランとお申し込み前のご相談

半日×2回の構成は、合計6時間のため、スタンダードプランが目安です。

プラン 料金 単位 内容
ライト 60万円〜 1社あたり(最大30名) 半日3時間
スタンダード 100万円〜 1社あたり(最大30名) 1日6時間(半日×2回での実施をご相談ください)
480時間コース 65万円+税 1名あたり 4時間×20日×6か月

プランの詳しい内容は建設業向けAI研修の料金プランでご確認ください。自社の工程表と録音で何ができそうか、工程表×AI研修のお問い合わせからご相談ください。