AIを社内で使うかどうか。使うなら、何を入れてよくて、誰から広げるか。建設会社の経営者・役員が、実演を見ながら判断材料をそろえる研修です。

株式会社PlanTiveの建設業向けAI研修のうち、経営者・役員の方に向けたご案内です。社員にAIの操作を教える前に、会社としての方針を決める時間を取ります。目の前でAIを動かし、自社の業務に当てはめて考えていただきます。

「AIは使えそうだが、何から決めればいいか分からない」という声

経営者の方から、次のような話をよく伺います。

  • 若手が個人のスマホでAIを使っているらしい。止めるべきか、認めるべきか決めかねている
  • 営業の人から、AIの入った専用ソフトを勧められている。高いので、本当に要るのか分からない
  • 同業者が使い始めたと聞く。うちだけ遅れるのは困るが、何に使うのかがはっきりしない
  • 図面や見積を外のサービスに入れて、情報が漏れないか心配

どれも、操作の上手い下手の話ではありません。会社として何を決めるかの話です。社員向けの研修を先に始めると、ルールがないまま使い方だけが広がることがあります。この研修では、順番を逆にします。先に経営側が判断し、そのあとで社員に広げます。

実演デモを見て、自社の業務に当てはめる

研修の最初に、PlanTiveが自社で用意した材料でAIを動かして見せます。お客様の現場での成果ではありません。「このくらいのことが、汎用のAIでできる」という判断材料としてご覧ください。

業務 実演でできたこと まだ難しいこと
工程表 打合せの音声・文字起こしから、関数入りのバーチャート工程表をExcelで出力 現場ごとの段取りはAIは知りません。初回は人が直す前提です
見積書 図面と過去の見積から、見積書と送付メールの下書きまで作成 図面からの拾い出し・寸法の読み取りは出せるが、人の確認が残る
原価管理表 職人さんとの会話の音声から、関数入りの原価管理表を作成 数字の正しさの確認は人が行います
図面・仕様書 仕様書の要約、図面どうしの食い違いの洗い出し 拾い出し・寸法の読み取りは出せるが、人の確認が残る
会社案内・採用パンフ 会社の情報と現場写真から、原稿と構成を作成 事実関係の確認は人が行います
社内FAQ よく聞かれる質問にAIが自動で答える仕組み。すでに導入済みのツールで作成 答えのもとになる社内情報は人が整えます

見ていただきたいのは、「何ができたか」と同じくらい「どこで人の手が要るか」です。図面からの拾い出しや寸法の読み取りは、AIが短時間で出せても、そのまま提出できる状態にはならず、人の確認が残ります。ここを任せられる前提で投資を考えると、判断を誤ります。ほかの実演は建設業のAI活用事例にまとめています。

経営者が決めること1:AIに入れてよい情報

最初に決めていただくのは、社内ルールです。とくに「AIに入れてよい情報・入れてはいけない情報」の線引きです。

  • 入れてよいもの:自社で作った社内向けの書類、公開済みの会社案内など
  • 条件付きで入れるもの:図面、見積、施工写真など。発注者との約束や、写っている人の扱いを確かめてから
  • 入れないもの:作業員の個人情報、取引先から預かった秘密の情報など、会社が決めたもの

上の分け方は一例です。どこに線を引くかは、会社の取引や契約によって変わります。研修では、自社の書類を一つずつ見ながら決めていきます。あわせて、入力した内容をAIの学習に使わせない設定の確認方法もお伝えします。

ルールは長い規程にしなくて構いません。現場の人が迷わない短さにすることを勧めています。決めたルールは、そのまま社員向けの研修で使います。

経営者が決めること2:専用ソフトを買うか、汎用AIと教育で進めるか

建設業向けには、AIを組み込んだ専用ソフトが数多くあります。PlanTiveの立場ははっきりしています。高額な専用ソフトを入れる前に、汎用のAIと社員教育でできることを広げることを勧めています。

理由は三つです。

  1. 業務が先、道具は後:どの業務で、誰が、どの書類に使うかが決まっていないと、ソフトを入れても使われにくくなります
  2. 汎用AIでできる範囲が広い:上の実演は、どれも専用ソフトを使っていません。ClaudeやChatGPTなど、誰でも契約できるAIで行っています
  3. 人の判断は残る:専用ソフトでも汎用AIでも、数量や品質の最終判断は人が行います。判断できる人を育てる費用は、どちらにしても必要です

研修では、専用ソフトの購入をお勧めしません。今お使いのソフトをやめる必要もありません。今ある道具で何ができるかを確かめ、足りない部分がはっきりしてから検討していただく形です。

経営者が決めること3:誰から、どの順番で広げるか

全社員に一度に教えるより、順番を決めて広げるほうが定着しやすいと考えています。研修の後半では、自社の広げ方を一緒に組み立てます。

  1. 最初の業務を一つ決める:間違えても人がすぐ気づける業務から始めます。施工写真の仕分けや、フォルダ名の統一などです
  2. 最初に使う人を決める:興味のある若手と、その業務をよく知るベテランを組にすることを勧めています
  3. 部署ごとの研修につなぐ:現場監督向けのAI研修、事務・管理部門向けのAI研修、新入社員向けのAI研修へ、決めたルールを持ち込みます

業務の候補は業務別のAI研修にまとめています。工程表なら工程表をAIで作る研修、見積なら積算・見積のAI研修が入口になります。

研修の進め方

  1. 事前ヒアリング:困っている業務、すでに社員が使っているAI、取引先との約束ごとを伺います
  2. 実演デモ:自社に近い業務を選び、目の前でAIを動かします
  3. 社内ルールの検討:入れてよい情報の線引きを、自社の書類を見ながら決めます
  4. 広げ方の計画:最初の業務・最初に使う人・部署研修の順番を決めます

経営者・役員だけで受ける形のほか、部門長と一緒に受ける形もご相談いただけます。

経営者の方からのご質問

AIを使うと、社員の仕事がなくなりませんか?

研修でお伝えしているのは、AIに「手を動かす部分」を渡し、判断は人に残す使い方です。見積の数量、工程の段取り、品質の良し悪しは、これからも人が決めます。どの業務がどう変わるかを、断定的にお話しすることはしません。

社員が勝手に使っている状態は、止めるべきですか?

一律に止めるか認めるかの前に、何に使っているかを把握することを勧めています。そのうえで、入れてよい情報のルールを決めます。ルールがあれば、使っている社員も安心して相談できるようになります。

研修費用に助成金は使えますか?

人材開発支援助成金は、10時間以上の訓練が対象です。ライト(3時間)とスタンダード(6時間)は、そのままでは対象外です。研修を10時間以上に組み立て直すと、対象になる場合があります。条件は年度で変わるため、厚生労働省の人材開発支援助成金のページや管轄の労働局でご確認ください。申請は研修の前に必要なため、日程を決める前にご相談ください。

講師はどんな人ですか?

監修は、株式会社PlanTive代表取締役の加地勇大です。鹿島建設で施工管理・営業に従事しました。講師については建設業向けAI研修の講師紹介をご覧ください。

料金と問い合わせ先

経営者・役員向けの研修は、主に次の集合研修プランでご提案します。金額は1社あたりです。

プラン 料金 時間 単位
ライト 60万円〜 半日3時間 1社あたり(最大30名)
スタンダード 100万円〜 1日6時間 1社あたり(最大30名)
プレミアム 150万円〜 2日間+伴走3ヶ月 1社あたり

社員向けの研修まで続けて行う場合は、組み合わせでご提案します。詳しくは建設業向けAI研修の料金プランをご覧ください。「まず実演だけ見たい」という段階でも、経営者向けAI研修・実演デモの相談から受け付けています。