過去見積の探し出しから見積書・送付メールまでの手間をAIに渡し、積算担当が数量と単価の判断に集中できるようにする研修
このページは、株式会社PlanTiveの建設業向けAI研修のうち、「積算・見積」を扱う業務別のご案内です。
見積の仕事には、数量を拾い、単価を決めるという中心の作業があります。その周りに、過去の見積を探す、Excelの書式を整える、送付メールを書く、といった作業が付いてきます。研修で扱うのは、この周りの作業です。
「積算の仕事はAIでなくなるのか」という不安について
「積算 AI なくなる」と検索する方が一定数います。積算や見積を担当している方にとって、気になるのは当然です。
私たちの見方をお伝えします。先のことを言い切ることはできません。ただ、今の汎用AIは、拾い出しを短時間で出せても、その数量に責任を持つことはできません。見積の金額に責任を持つのは、これからも人です。
AIが減らせるのは、その周りにある作業です。
- 似た工事の過去見積を、フォルダの中から探し出す
- 見積書の体裁を整え、項目の並びや表記をそろえる
- 見積書を送るときのメール文面を書く
こうした作業が軽くなれば、積算担当は数量と単価の判断に時間を使えます。仕事がなくなるというより、仕事の中身の配分が変わると考えています。
見積依頼が重なる週、積算担当と営業の手が止まる場所
見積依頼は、来るときにまとめて来ます。年度末や、元請けの発注が動く時期には、同じ週に何件も重なります。
積算担当は図面を読みながら、「前に似た工事を出したはず」と共有フォルダを探します。ファイル名がばらばらで、見つかるまでに時間がかかります。見つかった見積をコピーして、今回の工事に合わせて行を直します。書式が崩れ、合計の計算式が壊れていないかも確かめます。
営業は、できあがった見積書を先方に送るメールを書きます。前回のやりとりを見返し、条件や有効期限を書き添えます。小さな会社では、これを社長が一人で抱えていることも少なくありません。
どれも一つひとつは小さな作業です。けれども件数が重なると、肝心の数量確認に使う時間が削られていきます。
図面と過去の見積から、見積書とメール下書きまで——実演の中身
PlanTiveが自社で行った実演の内容です。お客様の成果ではなく、私たちが試したこととしてお読みください。ほかの業務での実演は建設業のAI活用事例で紹介しています。
実演で行った流れ
- 今回の工事の図面と、似た工事の過去見積をAIに読み込ませる
- 過去見積の項目構成と書式を手本にして、今回の見積書の下書きを作らせる
- 数量と単価の欄は、人が入力・確認する前提で空欄または仮置きにする
- できた見積書をもとに、送付メールの下書きを作らせる
使ったのはClaudeやChatGPTなどの汎用AIです。見積書はExcel形式で出力できました。メールは、宛先の会社や前回のやりとりに合わせて、文面を直すよう指示できます。
数量と単価は、人の確認が残ります
実演でも、ここは人の確認が欠かせないと分かった部分です。
- 図面の記号から数えた数量:AIに図面の記号を数えさせると、数え漏れや重複が起きることがあります。
- 寸法の読み取り:PDFの図面では、寸法の数字を読み違えることがあります。
- 単価が最新かどうか:AIは、材料費や労務費が今いくらかを知りません。過去見積の単価をそのまま使うと、古い金額のまま見積が出てしまいます。
なお、文字を取り出せるPDFの表であれば、明細の書き写しはAIでかなり正確にできました。自治体が公開している発注図書で、106明細を抜き出し、数量計算書と11項目が一致した自社検証の手順は公開資料で測った自社検証データに載せています。つまり、拾い出しは短時間で出せますが、そのまま提出できる状態にはならず、人が確認する工程は残ります。
※数値は当社が実行して計測した実測値です。検証に使った資料は、自治体が入札情報として公開している発注図書と、国が公開している様式です。当社が受注した案件ではありません。人手で同じ作業をした場合の所要時間は、換算による推定値にしかならないため載せていません。効果は資料の内容・分量・体制によって変わります。同じ結果を保証するものではありません。
研修では、AIの下書きのどこを人が必ず確かめるか、チェックの順番まで決めます。図面の読み込みで困っている方は、図面×AIの研修(仕様書の要約・食い違い探し)もあわせてご覧ください。
「AI 積算システム」を探している方へ、PlanTiveの考え方
積算専用のソフトやシステムは、いくつも出ています。自社の工種や規模に合うものがあれば、使う価値はあると思います。私たちは、それを否定も推奨もしません。
ただ、PlanTiveの立場ははっきりしています。高額な専用ソフトを入れる前に、汎用AIと社員教育でできることを広げる、という考え方です。見積書の作成や過去見積の検索、メール作成は、汎用AIでも十分に試せます。まず社内で試してから、専用システムが本当に必要かを判断しても遅くはありません。
2回の講習と、その間の宿題1件で進めます
積算・見積の研修は、2回に分けて行います。間に実案件での試用をはさむのが特徴です。
- 事前ヒアリング:自社の見積書の様式、単価表の持ち方(Excel、紙、ソフト)、見積依頼の受け方をお聞きします。過去見積を数件お預かりします。
- 1回目:過去見積を整理し、自社の見積書の「型」をAIに覚えさせます。項目の並び、表記のルール、ただし書きの文言などです。
- 宿題:1回目と2回目の間に、実際の見積案件を1件選び、AIで下書きを作ってみます。うまくいかなかった点を持ち寄ります。
- 2回目:図面と過去見積から、見積書とメール下書きを作るところまで通しで行います。宿題でつまずいた点もここで解決します。
演習は、社内の実データで行います。一般的な見本ではなく、自社の見積書で練習するので、翌日から同じ手順を使えます。
対象は積算担当・営業・最終確認をする経営層
- 積算担当:図面から数量を拾い、見積書を作っている方
- 営業:見積依頼を受け、見積書の送付や条件の調整をしている方
- 経営層:見積の金額を最終確認し、承認している方。AIの下書きをどう確かめるかを知っておくことが大切です
専門工事業の方には専門工事業者向けのAI研修、リフォーム会社の方にはリフォーム・リノベーション会社向けのAI研修もご用意しています。
積算・見積とAIのQ&A
積算の仕事は、AIでなくなりますか?
先のことは断言できません。今の汎用AIは、拾い出しを出せても、数量と金額への責任までは持てません。減らせるのは、過去見積の検索や見積書の体裁づくり、メール作成といった周辺の作業です。
積算ソフトとは何が違いますか?
積算ソフトは、積算のために作られた専用の道具です。この研修は、ChatGPTやClaudeなどの汎用AIを、見積の周辺作業に使えるようにするものです。専用ソフトを使っている会社でも、見積書の送付文やデータ探しには汎用AIを組み合わせられます。
単価の管理はどうすればよいですか?
単価表は、これまでどおり社内で管理してください。AIは最新の単価を知りません。研修では、単価表を誰がいつ更新し、AIの下書きにどう反映させるかを、事前ヒアリングの内容に合わせて決めます。
社員が数名の小さな会社でも使えますか?
使えます。むしろ社長や少人数で見積を回している会社ほど、周辺作業の負担が目立ちやすいと考えています。受講人数が少ない場合のご相談もお受けしています。
プランと料金、問い合わせ方法
2回構成の研修は、内容と時間に応じてお見積もりします。目安は次のとおりです。
| プラン | 料金 | 単位 | 内容 |
|---|---|---|---|
| スタンダード | 100万円〜 | 1社あたり(最大30名) | 合計6時間(2回に分けて実施する場合のご相談可) |
| プレミアム | 150万円〜 | 1社あたり | 2日間+伴走3ヶ月 |
| eラーニング | 20万円+税 | 1名あたり | 全6章・40時間 |
詳しい条件は建設業向けAI研修の料金プランをご覧ください。自社の見積書の様式で何ができそうか、積算・見積×AI研修のお問い合わせからお気軽にご相談ください。
