建設業の新入社員研修に、AIの使い方を組み込むための研修です。AIを使う前の基本(入力のルールと確認の習慣)から始め、先輩の過去の書類を「型」にして仕事を覚える使い方を身につけます。

株式会社PlanTiveの建設業向けAI研修のうち、入社1年目から数年目の方に向けたご案内です。新入社員は、言われなくてもAIを使い始めます。だからこそ、最初に正しい使い方と、頼りすぎない姿勢を身につけておくことが大切だと考えています。

新入社員にAIを教える前に、会社が気にしておくこと

建設業の新入社員研修では、安全、図面の読み方、書類の書き方など、覚えることが多くあります。そこにAIが加わると、二つの心配が出てきます。

  • 入れてはいけない情報を入れてしまう:図面、取引先の名前、作業員の個人情報。悪気なく入れてしまうことがあります
  • AIの答えをそのまま使ってしまう:まだ仕事を知らないため、AIの間違いに気づけないことがあります

この研修では、操作より先に、この二つへの備えを身につけます。

AIを使う前の基本1:入力のルール

最初に、会社のルールとして「AIに入れてよい情報・入れてはいけない情報」を学びます。会社にまだルールがない場合は、研修の前に経営側と一緒に決めます。考え方は経営者向けのAI研修で扱っています。

  • 入れる前に、それが社外に出てよい情報か考える
  • 迷ったら入れずに、先輩や上司に聞く
  • 人の名前や会社名は、記号に置き換えてから使う

AIを使う前の基本2:確認の習慣

AIは、もっともらしい間違いをします。新入社員のうちは、その間違いに気づく力がまだ育っていません。研修では、次の習慣を身につけます。

  • AIが出した数字や日付は、元の資料と見比べる
  • 知らない言葉や基準が出てきたら、社内の資料や先輩に確かめる
  • AIで作った書類は、出す前に必ず先輩に見てもらう

とくに図面については、はっきり伝えます。図面からの拾い出しや寸法の読み取りは、AIが短時間で出せても、そのまま提出できる状態にはならず、人の確認が残ります。図面を読む力は、AIに頼らず身につける必要があります。AIで図面を扱える範囲は図面をAIで読む研修にまとめています。

先輩の過去の書類を「型」にして学ぶ

新入社員にとってAIが役に立つのは、「先輩の仕事の型を知る」場面です。会社には、先輩が作った工程表、見積書、施工計画書、日報が残っています。それをAIに読ませ、型を言葉にしてもらいます。

  1. 先輩の書類をAIに読ませる:会社のルールの範囲で、過去の書類を用意します
  2. 型を説明させる:「この見積書は、どんな順番で項目が並んでいるか」「この計画書は、何の章でできているか」をAIに説明させます
  3. 自分で下書きする:型に沿って、次の工事の下書きを作ります
  4. 先輩に赤を入れてもらう:どこを直されたか、なぜ直されたかを記録します

大事なのは4番目です。AIで下書きが早くできても、先輩が直した理由を自分の言葉で説明できなければ、仕事は覚えられません。研修では「AIで作る時間」より「直された理由を考える時間」を長く取ります。

実演でも、図面と過去の見積から、見積書と送付メールの下書きまで作っています(PlanTiveが自社の材料で行った実演です。お客様の成果ではありません)。ただし数量は人が確かめます。見積の進め方は積算・見積のAI研修、計画書の型づくりは施工計画書のAI研修で詳しく扱っています。

AIに頼りきらないために

新入社員向けの研修では、AIを使わない場面もはっきり決めます。

  • 安全に関わる判断:KYや危険の判断は、現場で先輩から学びます
  • 現場を見ること:写真の外のことは、AIには分かりません。自分の目で見る習慣を優先します
  • 人との段取り:職人さんや協力会社との調整は、会話の中で覚えるものです

AIは、覚えた仕事を早くするための道具です。仕事を覚える代わりにはなりません。この考え方を、最初の研修で伝えます。

研修の組み方

新入社員研修の時期に合わせ、次のような組み方をご相談いただけます。

  • 集合研修:同期全員で、入力ルールと確認の習慣を学び、先輩の書類を型にする演習を行います
  • eラーニング:各自のペースで基礎を学びます。配属前の期間に向いています
  • 長期のコース:時間をかけて、実務とAIの使い方を並行して身につけます

配属後は、職種に合わせて現場監督向けのAI研修や事務・管理部門向けのAI研修につなげることができます。

新入社員研修のご担当者からのご質問

新入社員にAIを使わせるのは早くありませんか?

使わせないようにしても、個人のスマホで使い始めることが多いと考えています。それなら、最初に会社のルールと確認の習慣を教えたほうが安心です。研修では「AIを使わない場面」も一緒に教えます。

先輩の書類をAIに入れても大丈夫ですか?

会社のルールによります。研修の前に、どの書類なら使ってよいか、名前などをどう置き換えるかを決めます。ルールを決めずに始めることはしません。

研修費用に助成金は使えますか?

人材開発支援助成金は、10時間以上の訓練が対象です。ライト(3時間)とスタンダード(6時間)は、そのままでは対象外です。研修を10時間以上に組み立て直すと、対象になる場合があります。条件は年度で変わるため、厚生労働省の人材開発支援助成金のページや管轄の労働局でご確認ください。申請は研修の前に必要なため、新入社員研修の日程を決める前にご相談ください。

講師は建設業の現場を知っていますか?

監修は、株式会社PlanTive代表取締役の加地勇大です。鹿島建設で施工管理・営業に従事しました。詳しくは講師紹介をご覧ください。

料金と問い合わせ先

課金の単位が「1社あたり」と「1名あたり」で異なります。比べるときはご注意ください。

プラン・コース 料金 時間 単位
ライト 60万円〜 半日3時間 1社あたり(最大30名)
スタンダード 100万円〜 1日6時間 1社あたり(最大30名)
eラーニング 20万円+税 全6章・40時間 1名あたり
480時間コース 65万円+税 4時間×20日×6か月 1名あたり

詳しくは建設業向けAI研修の料金プランをご覧ください。業務ごとにAIでできることは建設業のAI活用事例にまとめています。新入社員研修への組み込み方は、新入社員向けAI研修の相談からお問い合わせください。