施工計画書を、白紙からではなく「骨子のある下書き」から書き始められるようにする研修です。
株式会社PlanTiveの建設業向けAI研修のうち、施工計画書づくりに絞ったプログラムです。AIに計画書を丸ごと任せる研修ではありません。特記仕様書を読む、過去の計画書を型にする、頭の中の段取りを文字にする。この下準備の部分を、汎用のAI(Claude・ChatGPT・NotebookLM)で手伝わせる方法を身につけます。
着工前の数日間、計画書は誰の机の上にあるでしょうか
工事が決まると、工事主任や施工管理技士の机に特記仕様書が届きます。まずはこれを最初から最後まで読むところからです。
次に、似た工事の過去の計画書を探します。見つけたらコピーして、工事名、数量、工法、工程を一つずつ書き換えていきます。前の現場の記述が残っていないか、何度も見直します。
書き上げた計画書は、ベテランに回ります。ベテランは赤ペンで直し、若手に戻します。直す側も、自分の現場を持ちながらの作業です。
- 仕様書を読み込む時間
- 過去の計画書から必要な部分を探して書き換える時間
- 赤ペンでの指摘と、その手直しを往復する時間
「施工計画書 AI」と調べる方は、このどれかを短くしたいと考えているはずです。この研修では、それぞれにAIをどう使えるかを見ていきます。
AIに任せられるのは「読む」「型に流す」「話した段取りを形にする」部分です
先にお断りすると、PlanTiveが施工計画書そのものを丸ごとAIで作る実演をしたことはありません。研修で扱うのは、実演で確かめた次の3つの使い方を、計画書づくりに当てはめる方法です。
特記仕様書を要約し、計画書の骨子をつくる
図面まわりの実演では、仕様書をAIに読ませて要点を要約させることができました。計画書づくりでは、この要約を「計画書のどの章に何を書くか」という骨子に落とし込みます。読み落としを減らし、書き始めの白紙をなくすのが目的です。
自社の過去の計画書を型にして下書きする
過去の計画書をAIに読ませ、章立てや言い回しを「自社の型」として覚えさせます。そのうえで、新しい工事の条件を渡して下書きを出させます。コピーして書き換えるやり方より、前の現場の記述が紛れ込みにくくなります。
話した段取りから、足場計画の下書きをつくる
工程表の実演では、音声で話しかけるだけで、6階建てビルの足場計画と工程表の下書きを作れました。頭の中にある段取りを口で説明し、それを文字と表にさせる使い方です。計画書の中でも、仮設計画や工程の章の下書きに使えます。
なお、大手ゼネコンでも施工計画書の作成に生成AIを使う取り組みが公表されています。たとえば大成建設は2025年11月、公共土木工事の入札公告や特記仕様書などから全体施工計画書のドラフトを作る支援システムの開発を発表しています(大成建設のニュースリリース)。PlanTiveはこの取り組みに関わっていません。この研修は専用システムを作るのではなく、汎用のAIを社員が使えるようにするものです。
公開資料で試した結果
自治体が入札情報として公開している発注図書から抽出した数量をもとに、工事概要・主要数量・施工手順・留意点を組み立てさせました。主要数量は15区分に集計できました。工期・交通規制・残土の受け入れ先など、資料に書かれていない6件は、埋めさせずに「要確認」として切り出させています。
要確認の6件を埋めるのは人です。そのまま提出できる状態にはなりません。
※数値は当社が実行して計測した実測値です。検証に使った資料は、自治体が入札情報として公開している発注図書と、国が公開している様式です。当社が受注した案件ではありません。人手で同じ作業をした場合の所要時間は、換算による推定値にしかならないため載せていません。効果は資料の内容・分量・体制によって変わります。同じ結果を保証するものではありません。測り方の詳細は公開資料で測った自社検証データにまとめています。
計画の妥当性と安全の判断は、人と社内承認が担います
施工計画書は、現場の安全と品質を約束する書類です。AIが出した下書きには、次の限界があります。
- 発注者の様式と特記仕様書が優先です。AIの下書きが自社の型に沿っていても、発注者が求める様式や個別の要求と合っていなければ使えません。照らし合わせは人が行います。
- 現場条件をAIは知りません。敷地の広さ、近隣の住まい、搬入路の幅、道路使用の条件。現地を見ていないAIは、教えられた範囲でしか書けません。
- 安全上の判断はAIに任せません。足場や重機の計画が安全かどうか、計画として妥当かどうかは、技術者と社内の承認の手順で決めます。AIの下書きは、その判断材料の一つです。
図面からの拾い出しや寸法の読み取りも、AIが出せても、そのまま提出できる状態にはならず、人の確認が残ります。
1日で「過去の計画書を型にする」から「次の工事で骨子を作る」まで進めます
施工計画書の研修は、1日(スタンダードプラン相当)で行います。
- 事前のお預かり:自社の過去の施工計画書を2〜3件と、次に着工する工事の特記仕様書をお預かりします。社外に出せない情報の扱いも、このときに決めます。
- 午前:過去の計画書を型にする:お預かりした計画書をAIに読ませ、自社の章立てと書き方を型として整えます。
- 午後:次の工事で骨子を作る:特記仕様書を要約し、午前に作った型に流して、実際に着工する工事の計画書の骨子を作ります。仮設や工程の章は、音声で段取りを話して下書きする練習もします。
研修が終わったときに、次の工事で使える骨子が手元に残る組み立てです。工程の章を詳しく作り込みたい場合は工程表をAIで作る研修を、仕様書や図面の読み込みを深めたい場合は図面・仕様書をAIで読む研修をあわせてご覧ください。
書く人と、赤ペンを入れる人。両方に受けていただきます
- 工事主任:計画書を実際に書く方
- 施工管理技士:複数の工事で計画書を担当する方
- 計画書をチェックするベテラン:若手の計画書を直す、教える側の方
ベテランにも受けていただくのは、AIの下書きを「どこまで信じてよいか」を判断するのがベテランの目だからです。書く側だけが使い方を覚えても、チェックする側との間で基準がずれてしまいます。ゼネコン・建設会社全体での使い方はゼネコン・建設会社向けAI研修で紹介しています。
施工計画書×AIで迷いやすい4つの点
AIが書いた計画書を、そのまま発注者に出してよいですか?
そのまま出すことはおすすめしません。AIの下書きは、担当者が読み直し、ベテランと社内の承認を通すことが前提です。研修でも、AIの下書きをどう確認するかを手順として扱います。
発注者ごとに様式が違いますが、どうすればよいですか?
様式ごとに型を分けて作ります。研修では、よく受ける発注者の様式から優先して型にします。様式が変わったら、型の一部を差し替えるだけで済むように整えます。
若手の教育にも使えますか?
使えます。過去の計画書から作った型は、「うちの会社ではこう書く」という見本になります。ベテランが赤ペンで直した内容を型に反映していけば、同じ指摘を何度も繰り返す場面を減らすことにつながります。
公共工事の計画書でも使えますか?
骨子や下書きづくりには使えます。ただし、公共工事は様式や記載事項の決まりが細かいため、発注者の要求との照合は必ず人が行ってください。入札や工事に関わる情報をAIに入れてよいかも、事前に社内でルールを決めておきます。
プランの金額と、次の一歩
施工計画書の研修は、スタンダードプランを基本にご提案します。金額は「1社」あたりです。
| プラン | 価格 | 時間 | 単位 |
|---|---|---|---|
| スタンダード | 100万円〜 | 1日6時間 | 1社(最大30名) |
他のプランとの違いは建設業向けAI研修の料金ページにまとめています。ほかの業務での実演内容は建設業のAI活用事例でご覧いただけます。「自社の計画書で試せるか」を知りたい段階でも、施工計画書のAI研修についての問い合わせからご相談ください。
