AI研修の選び方|建設業の会社が見るべき6つの観点と助成金の注意点

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「社員にAI研修を受けさせたいが、どこに頼めばいいか分からない」。建設業の経営者や部門長から、こうした声を聞くことがあります。

AI研修は数が多く、内容も料金もさまざまです。一般的な比較はAI研修おすすめ比較の記事にまとめています。この記事では、そこから一歩進めて、建設業の会社がAI研修を選ぶときに確かめたい観点に絞ってお伝えします。

なお、本記事を運営しているのは、建設業向けAI研修を行う株式会社PlanTiveです。観点ごとに、例としてPlanTiveの研修のやり方も紹介します。他社と比べるときの物差しとしてお使いください。

建設業の会社が、AI研修でつまずきやすいところ

AI研修を受けたのに、現場で使われない。よくあるのは、次のような流れです。

  • 研修の例題が、営業メールや議事録の要約ばかりだった
  • 見積書や工程表など、自社の書類でどう使うかが分からないまま終わった
  • 「AIなら何でもできる」と聞いて試したら、図面の数量が合わず、使うのをやめた
  • 研修の後に質問できる相手がいなかった

建設業の仕事は、図面、見積、工程表、施工計画書、施工写真、請求書など、書類と段取りの連続です。AIが役に立つかどうかは、こうした書類にどう当てはめるかで決まります。だからこそ、研修選びでは「何を教えるか」だけでなく、「何を題材に、誰が教えるか」を見ることが大切です。

建設業のAI研修を選ぶ6つの観点

ここからは、研修会社に問い合わせるときに確認したい6つの観点を順に説明します。

観点1:自社の書類を題材にするか

一番大きな違いが出るのが、研修の題材です。一般的な例題で操作を覚えても、自社の見積書や工程表で同じことができるとは限りません。書式も、使っている言葉も、会社ごとに違うからです。

確認したいのは、事前に自社の資料を預かってくれるか、研修当日にその資料で演習するか、の2点です。預ける資料の範囲や、施主名・住所などの扱いを一緒に決めてくれるかも見ておきましょう。

本記事を運営するPlanTiveでは、事前ヒアリングの後に、過去の案件の図面や見積書をお預かりして演習用に下準備をします。たとえば積算・見積業務のAI研修では、図面と過去の見積から、見積書とメールの下書きを作るところまでを演習します。

観点2:建設業の現場を知る講師か

AIに詳しい講師でも、施工管理や積算の流れを知らなければ、現場の質問に答えにくいことがあります。「この工程表の組み方で、職人の手配は回るのか」「この書類は誰が、いつ確認するのか」。こうした問いに、現場の言葉で答えられるかが大事です。

問い合わせの際は、講師や監修者がどんな仕事をしてきたかを聞いてみてください。PlanTiveの研修は、鹿島建設の現場で勤務した監修者が内容を確認しています。

観点3:できないことを説明するか

AIにはまだ苦手な作業があります。信頼できる研修会社は、それを最初に説明します。逆に「何でもできます」という説明だけなら、注意が必要です。

建設業で特に知っておきたいのは、次の点です。

  • 図面の記号から数えた数量:数え漏れや重複が起きることがあります。見積の根拠になる数量は、人が確かめる必要があります。
  • 寸法の読み取り:PDFの解像度や文字の重なりで、読み違えることがあります。
  • 現場固有の段取り:その現場の搬入経路や近隣との約束ごとは、AIは知りません。初回は人が直す前提で使います。

PlanTiveの図面を読む業務のAI研修では、仕様書の要約と図面間の食い違いの洗い出しを扱う一方で、拾い出しはAIが出せても、数量は人が確かめるという線引きもはっきりお伝えしています。

観点4:研修の後に伴走があるか

研修の当日は分かったつもりでも、自分の席に戻ると手が止まる。これはどの業界でも起きることです。研修後に質問できる窓口があるか、一定期間の伴走があるかを確認しましょう。

確認したいのは、伴走の期間、質問の方法(メール、チャット、オンライン面談など)、伴走が料金に含まれるか別料金か、の3点です。PlanTiveの場合、スタンダードプランは研修後1か月、プレミアムプランは研修後3か月の質問対応が付きます。

観点5:料金の単位が「1社」か「1名」か

AI研修の料金は、単位が会社によって違います。「1社あたり」の研修もあれば、「1名あたり」の研修もあります。単位を見落とすと、人数が増えたときに想定より高くなることがあります。

例として、PlanTiveの料金を単位とあわせて示します。詳しい条件は建設業向けAI研修の料金プランをご確認ください。

プラン 料金 課金単位 時間・期間
ライト 15万円〜(税抜) 1名あたり 10時間(2日に分割可)
スタンダード 20万円〜(税抜) 1名あたり 10時間(2日に分割可)
プレミアム 25万円〜(税抜) 1名あたり 10時間(2日に分割可)
eラーニング 20万円+税 1名あたり 全6章・40時間
480時間コース 65万円+税 1名あたり 4時間×20日×6か月

受講者が少ないなら1名あたりの研修が、部署全体で受けるなら1社あたりの研修が合いやすい傾向があります。見積を取るときは、何名までが料金に含まれるか、税込か税別かも必ず確かめてください。

観点6:専用ソフトが前提か、汎用AIを使うか

研修の中で、特定の専用ソフトの導入が前提になっていることがあります。専用ソフトが合う会社もありますが、費用は研修とは別にかかり続けます。

一方、ChatGPT、Claude、NotebookLMのような汎用AIは、多くの書類仕事に使えます。PlanTiveの実演では、打合せの文字起こしからバーチャート工程表をExcelで出力したり、下請けからの紙の請求書を現場別に仕分けて集計したりできました。これはお客様の成果ではなく、私たちが自社で試した内容です。

私たちの立場は、「高額な専用ソフトを入れる前に、汎用AIと社員教育でできることを広げる」です。研修会社を選ぶときは、使うAIの名前と、研修の後に追加の費用がかかるかを聞いておくと安心です。

6つの観点を確かめるチェック表

研修会社に問い合わせるときは、次の表を手元に置いてお使いください。

観点 問い合わせで聞くこと 注意したい答え
1. 題材 自社の見積書や工程表で演習できますか 共通の例題だけで進める
2. 講師 講師は建設業のどんな仕事をしてきましたか 建設業の経験について説明がない
3. できないこと AIにまだ任せられない作業は何ですか 「何でもできます」で終わる
4. 伴走 研修の後、どのくらいの期間、どう質問できますか 研修当日で終わり、質問の窓口がない
5. 料金の単位 1社あたりですか、1名あたりですか。何名まで含みますか 単位や人数の上限があいまい
6. 使うAI 専用ソフトの購入が必要ですか 研修とセットで高額なソフト契約を勧められる

AI研修に助成金は使える?手続きで気をつけること

「AI研修 助成金」で調べている方も多いと思います。社員に研修を受けさせる場合、厚生労働省の人材開発支援助成金が使える場合があります。

厚生労働省のページでは、この助成金は、事業主が雇用する労働者に職務に関連した知識や技能を身につけさせる訓練を、計画に沿って実施した場合などに、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部などを助成する制度と説明されています(厚生労働省「人材開発支援助成金」)。

手続きの大まかな流れ

  1. 訓練を始める前:「職業訓練実施計画届」を提出します。
  2. 訓練を実施:計画どおりに研修を行い、出席などの記録を残します。
  3. 訓練が終わった後:支給申請を行います。

大事なのは、研修を始める前に手続きが必要なことです。先に研修を始めてしまうと、対象にならないことがあります。提出の期限や対象となる研修の条件は、年度によって変わります。研修の日程を決める前に、厚生労働省のページや管轄の労働局で最新の条件を確認してください。また、訓練時間が10時間以上であることも条件の一つです。PlanTiveのライト・スタンダード・プレミアムは、いずれも10時間で設計しています。手続きの詳しい流れはAI研修に使える助成金の記事でまとめています。

助成金ありきで研修を選ばない

助成金が使えるかどうかは、研修を選ぶ大事な材料です。ただ、それだけで決めると、現場で使えない研修を選んでしまうことがあります。まずは上の6つの観点で候補を絞り、そのうえで助成金の条件に合うかを確かめる順番をおすすめします。研修会社によっては、計画届に必要な研修の内容や時間の資料をそろえてくれる場合もあるので、問い合わせのときに聞いてみてください。

本記事を運営するPlanTiveの研修を、6つの観点で見ると

参考までに、PlanTiveの建設業向けAI研修(見積・工程表・現場書類の実務演習)を、6つの観点にあてはめてまとめます。ほかの研修会社と比べるときの一例としてご覧ください。

  • 題材:事前ヒアリングの後、自社の図面・見積書・工程表などをお預かりして演習に使います。
  • 講師:鹿島建設の現場で勤務した監修者が、内容を現場目線で確認しています。
  • できないこと:図面からの拾い出しや寸法の読み取りは、AIが出せても人の確認が残るとお伝えしています。
  • 伴走:スタンダードは研修後1か月、プレミアムは研修後3か月の質問対応が付きます。
  • 料金の単位:集合研修、eラーニング、480時間コースのいずれも1名あたりです。
  • 使うAI:Claude、ChatGPT、NotebookLMなどの汎用AIです。専用ソフトの購入は前提にしていません。

扱う業務は、図面、積算・見積、施工管理、施工計画書、工程表、現場書類などです。たとえば工程表なら、工程表づくりのAI研修で、打合せの音声や文字起こしからバーチャート工程表の下書きを作る演習を行います。

よくある質問

AIに詳しい社員がいなくても受けられますか?

受けられる研修は多くあります。問い合わせのときに、受講者のレベルを伝えて、最初の1時間で何をするかを聞いてみてください。AIの画面を開くところから始めてくれるかどうかが、目安になります。

現場監督と事務員が一緒に受けてもよいですか?

研修によります。職種ごとに使う書類が違うため、演習を職種別に分けてくれるかを確認しましょう。1社あたりの研修なら、人数の上限の中で職種を混ぜて受けられることが多いです。

図面をAIに入れても大丈夫ですか?

使うサービスと設定によって、入力した内容の扱いは変わります。研修の中で、入れてよい資料の範囲や使うAIを社内ルールとして決めてくれるかを確認してください。ルールが決まるまでは、機密性の高い図面は入れないことをおすすめします。

助成金の申請は研修会社がやってくれますか?

申請は事業主が行うものです。研修会社は、研修の内容や時間を示す資料の準備を手伝える場合があります。手続きの条件は年度で変わるため、厚生労働省のページや労働局で確認してください。

研修の形式で迷う場合は、集合研修・全9回の伴走研修・AI顧問・業務ツール開発の4つの形式の比較をご覧ください。講師の経歴は講師・監修者の紹介に載せています。

まとめ:建設業のAI研修は「題材」と「単位」から確かめる

建設業の会社がAI研修を選ぶときは、次の6つを確かめましょう。

  1. 自社の書類を題材にするか
  2. 建設業の現場を知る講師か
  3. AIにできないことを説明するか
  4. 研修の後に伴走があるか
  5. 料金の単位が1社か1名か
  6. 専用ソフトが前提か、汎用AIを使うか

助成金は、研修を始める前の手続きが必要です。候補を絞ったら、早めに労働局で最新の条件を確認してください。PlanTiveの研修の進め方や料金は、建設業向けAI研修のご案内とプラン別の料金と課金単位にまとめています。

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