求人広告の費用相場を徹底比較|媒体別料金一覧と採用単価を下げる方法【2026年版】

「求人広告を出したいが、いくらかかるのか見当がつかない」「今の広告費が高いのか安いのか判断できない」。採用を担当すると、必ずこの疑問に突き当たります。

結論からいうと、転職サイトの掲載料金は4週間20万〜150万円が中心ですが、企業が実際に使っている求人広告費は年間平均125.1万円(マイナビ調査・2025年実績)です。そして費用対効果は「どの媒体を選ぶか」と「どう運用するか」でほぼ決まります。

この記事では、媒体別の掲載料金比較、4つの料金形態の選び方、1人あたり採用単価の計算方法、そして採用単価を下げる実践テクニックまで、中小企業の視点で整理します。

この記事の目次

求人広告の費用相場|企業は年間いくら使っている?【2026年最新データ】

求人広告の費用を考えるとき、まず押さえたいのは「他社が実際にいくら使っているか」という実態です。マイナビの「中途採用状況調査2026年版(2025年実績)」によると、求人広告(転職サイト・折込求人紙など)の年間費用は、1社あたり平均125.1万円でした。予算の平均は206.0万円なので、多くの企業は予算より抑えた着地になっています。

1社あたりの求人広告費は年間平均125.1万円(一次データ)

同調査では、求人広告のうち転職サイトのみに絞った年間実績は平均111.8万円で、前年から増加傾向にあります。月あたりに換算すると約9〜10万円。「求人広告=1回数十万円」というイメージより、実際の年間投資額は意外と手が届く水準であることがわかります。

採用手法別の年間費用の内訳

中途採用費用の全体像も見ておきましょう。同調査による採用手法別の年間実績(1社平均)は以下のとおりです。

採用手法 年間実績(平均) 特徴
人材紹介 375.5万円 成功報酬型。1人あたり理論年収の30〜35%程度
ダイレクトリクルーティング 173.9万円 スカウト型。データベース利用料+成功報酬
求人広告 125.1万円 掲載課金・クリック課金。複数人採用でも費用が増えにくい
求人検索エンジン 122.7万円 クリック課金中心。前年から増加傾向

中途採用費用の合計は年間平均609.9万円。そのうち最も大きいのは人材紹介の375.5万円で、求人広告の約3倍です。「求人広告で採れる体制を作れるかどうか」が、採用コスト全体を左右することがこのデータから読み取れます。

1人あたり採用単価の目安

採用にかかった費用を採用人数で割ったものが「採用単価(1人あたり採用費)」です。一般的な目安は、正社員の中途採用で1人あたり20万〜100万円程度、アルバイト・パートで1万〜10万円程度とされています。職種によっても差が大きく、ITエンジニアなど専門職は単価が高騰する傾向にあります。

重要なのは、相場と比べることよりも「自社の採用単価を把握し、下げる打ち手を持つこと」です。計算方法は後半で詳しく解説します。

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求人広告の4つの料金形態と選び方

求人広告の費用は「いくらかかるか」の前に「いつ・何に対して費用が発生するか」で整理すると比較しやすくなります。料金形態は大きく4つに分かれます。

掲載課金型|期間で費用が決まる

掲載した時点で費用が発生し、期間中は何人採用しても追加費用がかからない形態です。マイナビ転職・doda・エン転職などの転職サイトが代表例。4週間20万〜150万円程度が中心で、プランの金額によって検索結果の表示順位や写真点数が変わります。

向いている企業

1回の募集で複数人を採用したい/掲載期間中に集中して母集団を作りたい

!注意点

採用ゼロでも費用が発生する

クリック課金型|Indeed・求人ボックスなど

求人がクリックされた分だけ費用が発生する形態です。Indeed・求人ボックス・スタンバイなどの求人検索エンジンが代表例。「月10万円まで」のように予算上限を設定でき、少額から始められます。

なお、リクナビNEXTは2025年4月に掲載課金を廃止し、クリック課金型(Indeed PLUS連携)に移行しました。従来型の転職サイトもクリック課金へ寄りつつあるのが2026年の潮流です。

向いている企業

予算を細かくコントロールしたい/まず試してから判断したい

!注意点

運用(原稿改善・単価調整)をしないと費用だけ消化されやすい

成果報酬型|採用が決まったら支払う

掲載は無料で、採用が決まった時点で費用が発生する形態です。人材紹介(理論年収の30〜35%程度)のほか、成果報酬型の求人サイトもあります。

向いている企業

採用できるか不確実な難易度の高いポジション/初期費用をかけたくない

!注意点

複数人採用すると総額は割高になりやすい

完全無料型|ハローワーク・無料掲載枠

ハローワークは厚生労働省が運営する公的機関のため、掲載料・手数料とも無料です。また、Indeed・Airワーク・engageなどは無料掲載枠があります。

向いている企業

採用予算が限られている/地元採用が中心

!注意点

無料枠は競合の有料求人に埋もれやすく、時間がかかる傾向

なお、無料掲載を活用する場合は自社の採用サイトを整えておくと応募率が変わります。制作費用の目安は採用サイト制作の費用・外注の流れの記事を参考にしてください。

【図解】自社に合う料金形態の選び方

選び方の原則はシンプルです。

01

大人数を採用したい → 掲載課金型。期間内なら何人採用しても定額のため、人数が増えるほど1人あたりが安くなる

02

少人数・採用できるか不確実 → 成果報酬型。採用が決まるまで費用が発生せず、無駄打ちがない

03

まず試したい・予算を管理したい → クリック課金型。月の予算上限を決めて少額からテストできる

04

予算をかけずに始めたい → 完全無料型+クリック課金の併用。ハローワークや無料掲載枠から着手する

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【媒体別】求人広告の掲載料金比較一覧

主要媒体の掲載料金を採用区分別にまとめます。料金は代理店公開情報・公式料金表をもとにした目安です(2026年7月時点)。

図解

中途採用向け転職サイトの料金

媒体 掲載料金の目安 課金方式 特徴
マイナビ転職 20万〜120万円/4週間 掲載課金 5プラン制。職種分類が細かく地方採用に強い。原稿修正3回無料
doda 25万〜150万円/4週間 掲載課金 20代後半〜30代のミドル層・専門職に強い
エン転職 30万〜120万円/4週間(全国関東版) 掲載課金 プランによらず情報量一律。若手向け。地方版は24万円〜
type 35万〜100万円/4週間 掲載課金 エンジニア経験者の比率が高い
リクナビNEXT クリック課金(掲載無料) クリック課金 2025年4月にIndeed PLUS連携へ移行
Wantedly 月額5万円〜 月額課金 成功報酬なし。カルチャー訴求向き
Green 初期費用+成功報酬30万〜120万円/人 成果報酬 IT・Web業界特化

アルバイト・パート向け媒体の料金

媒体 掲載料金の目安 課金方式
タウンワーク クリック課金(Indeed PLUS経由・少額から) クリック課金
バイトル 2週間3万円台〜とされる 掲載課金
マイナビバイト 1週間2万円〜とされる 掲載課金
タイミー ワーカー報酬の30%程度 成果報酬

アルバイト媒体も、タウンワークがIndeed PLUSの配信網に入るなど「単体で買う」から「配信面のひとつとして運用する」形に変わりつつあります。

求人検索エンジンの料金

媒体 費用の目安 備考
Indeed 無料掲載可。スポンサー求人はクリック課金(単価は入札・自動調整) 詳細は次章
求人ボックス クリック単価25〜1,000円とされる 予算上限設定可
スタンバイ クリック課金 Yahoo!検索との連携が強み
Airワーク 無料〜 採用サイト作成+Indeed自動連携

Indeedの費用|無料掲載とクリック課金の仕組み

「求人広告 費用」を調べる企業がもっとも気になる媒体がIndeedです。公式情報をもとに、無料と有料の違いを整理します。

無料掲載でできること

Indeedは無料で以下がすべて使えます。

01

求人の掲載・いつでも編集(回数制限なし)

02

応募者の一括管理・メッセージ送受信

03

応募フォームのカスタマイズ

04

Web面接機能(外部ツール不要)

05

企業ページの作成

掲載は求人ごとの審査を経て最大72時間程度で開始されます。書面契約が不要なため「今週中に募集を始めたい」というスピード感に対応できるのが強みです。

有料(スポンサー求人)の課金の仕組み

有料のスポンサー求人は、求人がクリックされたときにだけ費用が発生するクリック課金型です。クリック単価は固定ではなく、設定した予算の範囲内で自動調整されます。初期費用・成功報酬はかかりません。

月の予算上限を設定できるため、「気づいたら請求が膨らんでいた」という事態を防げます。相場としては月10万〜30万円で運用する企業が多いとされています。

無料掲載は競合の有料求人に埋もれやすいため、実務では「無料で原稿の反応を確かめ、手応えのある求人にスポンサー予算を投下する」という使い方が費用対効果を高めます。

Indeed PLUSで変わった媒体選びの考え方

2024年1月に始まったIndeed PLUSは、1回の求人投稿でタウンワーク・リクナビNEXT・とらばーゆなどリクルート系の複数媒体へ自動配信される仕組みです。国内主要求人サイト利用者の約7割にリーチできるとされています。

これにより「どの媒体に載せるか」を1つずつ選ぶ発想から、「Indeed PLUSの配信網+職種特化媒体」という組み合わせで考える発想へ変わりつつあります。媒体選定の労力が減る一方、クリック課金の運用スキル(原稿・入札・分析)が費用対効果を左右するようになりました。

採用単価の計算方法|広告費だけで判断しない

採用コスト=外部コスト+内部コスト

採用コストというと広告費(外部コスト)だけを見がちですが、実際には社内の工数(内部コスト)がかかっています。

採用コストの全体像|外部コスト+内部コスト

外部コスト

社外に支払う費用

求人広告費

掲載料・クリック課金の運用費

人材紹介手数料

理論年収の30〜35%程度の成功報酬

採用ツール利用料

ATS・スカウトサービスなど

説明会・会場費

イベント出展費・資料制作費など

内部コスト

社内の人件費・工数

求人原稿の作成・改善

原稿執筆・写真準備・修正対応

スカウト送信

毎日2時間で月6万円相当の人件費になる例も

応募者対応・面接

書類確認・面接実施・評価

日程調整・管理

候補者連絡・リマインド・進捗管理

たとえばスカウト送信を「社内でやれば無料」と考えている企業は多いですが、時給1,500円の担当者が1日2時間・月20日対応すれば、それだけで月6万円相当の人件費です。応募対応や面接調整まで含めると、内部コストが外部コストを上回るケースも珍しくありません。

採用単価の計算式と試算例

採用単価は次の式で計算します。

採用単価 =(外部コスト+内部コスト)÷ 採用人数

試算例:求人広告に月10万円×3ヶ月=30万円、担当者の運用工数が月20時間×時給2,000円×3ヶ月=12万円で、2名採用できた場合。

採用単価 =(30万円+12万円)÷ 2名 = 21万円/人

この計算を採用チャネルごとに行うと、「広告費は安いが工数がかかりすぎている媒体」「高いが手離れがよく結果的に安い媒体」が見えてきます。求人広告の費用対効果は、支払額ではなく採用単価で判断するのが原則です。

採用費用全体の内訳や計算式については、採用費用はいくらかかる?相場・計算式・削減方法の記事でさらに詳しく解説しています。

求人広告の費用対効果を高める5つの方法

同じ予算でも、運用の工夫で成果は大きく変わります。採用支援の現場で実際に使われているテクニックを5つ紹介します。

職種名を「検索される言葉」に変える

求職者は職種名で検索します。社内の正式名称ではなく、検索される言葉に言い換えるだけで表示回数が変わります。

01

「SEOコンサルタント」→「Webマーケター(SEO担当)」

02

「中古車販売スタッフ」→「自動車販売・SNS運用スタッフ」

03

「不動産営業」→「セールスプランナー(反響営業)」

きつそうな印象を与えず、かつ検索にかかる抽象度に調整するのがポイントです。実際の仕事内容は本文で正確に書き、入社後のギャップを防ぎます。

ターゲット別に原稿を分ける

「経験者も未経験者も歓迎」と1本の求人にまとめると、給与の下限表示が安くなり経験者に響きません。資格あり/なし、経験者/未経験者で原稿を分け、それぞれの条件・訴求で書き分けると応募の質と量が変わります。

不安を打ち消す実データをタイトルに入れる

「定着率95%」「残業月10時間以下」「未経験入社が6割」など、求職者の不安を打ち消す自社の実データをタイトルや冒頭に入れると、クリック率・応募率が上がります。採用支援会社の公開事例では、施工管理の求人タイトルに定着率を明記したことで2ヶ月で31名の応募を集め、採用単価を1人20万円台に抑えたケースが紹介されています。

クリック課金型でテストして当たり原稿を転用する

Indeedなどのクリック課金型は少額で原稿のABテストができるため、テストマーケティングに向いています。反応のよかった職種名・訴求を見つけてから、掲載課金型(doda等)やスカウト媒体に展開すると、高額プランの無駄打ちを防げます。

採用の時間軸で媒体を使い分ける

01

1〜2ヶ月で確実に採用したい → スカウト・ダイレクト型や人材紹介(費用は高いが速い)

02

3ヶ月以上かけられる → クリック課金型中心(採用単価を抑えやすい)

「急ぎの1名」と「継続的な採用」で最適な媒体は異なります。全ポジションを同じ媒体で募集するのではなく、緊急度で使い分けることが総コストを下げる近道です。

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求人広告費の経理処理|勘定科目と仕訳

求人広告の費用は、勘定科目としては「広告宣伝費」または「採用費(採用教育費)」で処理するのが一般的です。どちらを使うかは社内で統一されていれば問題ありません。募集のための支出は消費税の課税仕入れに該当します。

仕訳例(求人広告費10万円を普通預金から支払った場合):

借方 金額 貸方 金額
採用費(または広告宣伝費) 100,000円 普通預金 100,000円

なお、人材紹介の成功報酬は「支払手数料」で処理するケースが多いなど、手法によって科目が変わることがあります。判断に迷う場合は顧問税理士に確認してください。

求人広告で採用できないときの選択肢|採用代行という考え方

ここまで見てきたとおり、求人広告の費用対効果は「媒体の選定」と「運用の質」でほぼ決まります。裏を返せば、原稿改善・入札調整・データ分析といった運用を社内で回せない場合、広告費だけが消化されていきます。

その場合の選択肢が採用代行(RPO)です。株式会社PlanTiveの採用代行は、採用戦略の設計から媒体選定・求人原稿の制作改善・スカウト配信・応募者対応までを月額15万円(税抜)から代行します。競合10〜20社の求人を1件ずつ精読する競合分析と、Webマーケティングの手法を使った原稿ABテストが特徴で、契約継続率は98%です。

実際の支援では、建設業の法人営業職で「2年間採用ゼロ」だった企業が3ヶ月で1名を採用単価35万円で採用、施工管理職では4ヶ月で2名を採用単価30万円で採用といった事例があります。

「求人広告に年間100万円以上かけているのに採用できていない」場合、その予算の一部を運用のプロに振り向けるほうが、結果的に採用単価が下がることは少なくありません。人材紹介(1人あたり年収の30〜35%)と比べても、月額固定の採用代行は複数名採用で割安になりやすい構造です。

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まとめ|求人広告の費用は「相場」より「単価」で判断する

求人広告の費用について、要点を整理します。

01

1社あたりの求人広告費は年間平均125.1万円(マイナビ調査2026年版・2025年実績)。中途採用費用全体は平均609.9万円

02

料金形態は掲載課金・クリック課金・成果報酬・完全無料の4つ。「いつ費用が発生するか」で自社に合う形態を選ぶ

03

転職サイトの掲載課金は4週間20万〜150万円が中心。Indeed等のクリック課金は月10万円前後の少額から始められる

04

リクナビNEXTのクリック課金移行・Indeed PLUSの登場で、媒体は「個別に買う」から「配信網で運用する」時代に

05

費用対効果は支払額ではなく採用単価(外部+内部コスト÷採用人数)で判断する

06

職種名の調整・原稿の分割・テストマーケなど、運用の工夫で採用単価は大きく変わる

自社での運用が難しいと感じたら、採用代行など外部の専門家を活用する選択肢も含めて、採用単価がもっとも下がる体制を検討してみてください。


よくある質問

Q. 求人広告は無料で掲載できますか?
可能です。ハローワークは掲載料・手数料とも無料で、Indeed・Airワーク・engageなどにも無料掲載枠があります。ただし無料枠は有料求人に埋もれやすいため、急ぎの採用では無料と少額のクリック課金を併用するのが現実的です。
Q. 求人広告の費用相場はいくらですか?
転職サイトの掲載課金型は4週間20万〜150万円が中心です。企業の年間実績で見ると、マイナビの調査(2026年版・2025年実績)では求人広告費は1社あたり平均125.1万円でした。
Q. 求人広告の費用はどの勘定科目で処理しますか?
「広告宣伝費」または「採用費(採用教育費)」で処理するのが一般的です。社内で科目を統一していれば問題ありません。人材紹介の成功報酬は「支払手数料」とするケースが多いなど手法により異なるため、迷う場合は顧問税理士に確認してください。
Q. Indeedの掲載にはいくらかかりますか?
掲載自体は無料です。露出を増やす有料のスポンサー求人はクリック課金型で、月10万〜30万円で運用する企業が多いとされています。予算上限を設定できるため少額から始められます。

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監修・執筆

加地 勇大|株式会社PlanTive 代表取締役

新卒で鹿島建設に入社し施工管理・営業を経験後、Webマーケティング業界へ転職。採用領域の知見を積んだのち株式会社PlanTiveを設立。「採用は事業戦略の中核」をモットーに、マーケティング手法を活用した構造的な採用支援を行う。建設業×Webマーケという希少な経歴で、中小企業の採用課題を上流から解決。AI活用支援(企業のAI実装と人材育成)にも取り組む。

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